【 産まれる瞬間第1話 】 ♡みるくとエンジェル ♡                -15ページ目
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3ヶ月までの赤ちゃんのねんね状態



★生まれて間もないころは目覚めやすいもの

生まれたばかりの赤ちゃんほど、浅い眠りが多く、目覚めやすいのが特徴です。そのため大人と同じようにぐっすりとは寝てくれません。
 大人でも赤ちゃんでも睡眠にはふたつの種類があります。ひとつは、浅い眠りを繰り返すレム睡眠。もうひとつは深い眠りのノンレム睡眠。特に新生児の場合、レム睡眠が睡眠全体の50~60%を占めるといわれています。
 このため小さい音や少しの衝撃でも、すぐ目を覚ましてしまうのです。だっこしていたときは寝ているのに、布団に置いたとたんに目を覚ましてしまうのはこのためなのです。



★昼夜逆転のねんねはこうして起こる

よく赤ちゃんの眠りには昼夜逆転が多いといわれますが、これは、人間の体内時計と関係があるようです。人間の体内時計は25時間制といわれています。しかし一日は24時間ですから、大人は知らず知らずのうちに24時間に合わせて生活をしています。生まれて間もない赤ちゃんが、それに合わせられるまでは2~3カ月かかってしまうのです。この間、昼と夜が徐々にずれていき、一時期昼夜逆転が起きるのです。この時間のずれは大人との生活の中で、昼は「明るくにぎやかで刺激が多く」、夜は「暗くて静かで寝る」という社会的な生活時間が徐々に身についていきます。たいていの赤ちゃんは、4カ月目に入ると夜の睡眠が長くなり、昼夜の区別ができる睡眠に変わっていきます。そこで、昼夜の区別ができるようになるまでは、昼は外に出たりあやしたりし、夜は努めて静かな環境をつくってあげることがたいせつです。

★おっぱいの途中で寝てしまったら?


新生児がつづけて眠ることができる時間は平均3・5~4時間といわれます。
「おっぱいをあげているときに途中で寝てしまうけど、起こしてでもあげたほうがいいのですか」という質問をよく受けますが、4時間ほど寝つづけたからといって、また、おっぱいを1回ぐらい抜いたからといって、心配することはありません。ひどい空腹になることもないでしょう。ただ、昼間なら、社会的な時間を身につけさせるためにも起こしてきちんと飲ませてあげましょう。もし夜中なら、わざわざ起こすよりも寝かせておいてあげましょう。おなかがすけば、必ず目を覚まして訴えます。ただし、ちょこちょこと1時間おきに起きては飲み、またおなかがすいて起き、というパターンを繰り返しているときは、きちんと起こして十分な量のおっぱいなりミルクなりを与えてください 。


★寝ぐずりは早く特徴をつかんであげて


寝ぐずりする子は起きたときはたいていご機嫌です。逆にストンと寝てしまう子は、目覚めるときにぐずぐずしがち。寝ぐずりは、その子の性格の問題で、これといった特効薬はありません。赤ちゃんをお母さんがよく観察して、その子に合った対処法をしてあげてください。たとえば、トントンと背中をたたけば寝る子なのか、あるいはだっこしてあげれば寝る子なのか。自分の子をよく見て、特徴を早くつかむと、お母さんも少しは楽になるでしょう。


★だっこしないと寝ないのはこの時期だけ


 赤ちゃんは、自分の力で動けないうちはだれかがそばにいないと不安になるので、添い寝やおっぱいで安心するのです。自分で動けるようになると、疲れが出てきてコトッと寝てくれるようになるもの。抱きぐせがつくという心配はありません。
 また、胎内では縦向きになって寝ていたので、赤ちゃんはもともと横向き寝が好きではないのです。布団に置いたとたんに起きてしまうのもこのため。だっこされているほうが気持ちよく眠れるのですね。でも「だっこ、だっこ」とせがまれるのも、ほんの数カ月。この時期だけだと思って、たくさんだっこしてあげてはいかがでしょう。




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